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zoom RSS 「沈まぬ太陽」

<<   作成日時 : 2009/11/03 09:25   >>

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「沈まぬ太陽」
監督   若松 節郎
出演   渡辺謙   三浦友和  石坂浩二   鈴木京香



「国民航空」労組委員長を務めたため、会社から懲戒人事を受けた恩地は、海外をたらいまわしにされた後、航空機墜落事故の救援隊として働く。

 映画は、出世をえさに組合脱退を迫る会社側と、最後まで信念を曲げず、あらゆる困難を受け入れ、愚直なまでにサラリーマン人生を全うした主人公恩地の生き様を、その対極にある元組合副委員長 行天の、出世のため信念を捨て、仲間を裏切り、ついに犯罪にまで手を染めていった男の人生と重ね、高度経済成長期日本を支えていた大企業の内部を描く。

 冒頭の御巣鷹山ジャンボ機墜落事故現場と棺の映像には、一瞬背筋が凍りつく思いがした。

 日本中が涙したあの大惨事の記憶が鮮明に甦ってくると同時に、事故の教訓が風化しつつある現実、それと反比例するかのように、遺族の高齢化が進み、心の傷はさらに深刻化していることにも気づかされる。

 なかでも、宇津井謙さん演じる遺族の、事故で息子一家を亡くし、そのうえ妻まで他界した今、なお重い罪を背負い続け年老いていく姿には絶句した。
どんなに謝罪し、賠償金を積んでも、償うことのできない罪。
航空機事故の重大さを改めて知るとともに、こんな悲劇が二度と起きぬよう願わないではいられない。
 
 事故後、新会長のもと会社再建に取り組む「国民航空」だったが、旧経営陣の激しい抵抗にあい、会長は志半ばで解任される。
しかしその結果、会社の不正経理が明るみになり、政財界と経営陣の癒着、賄賂と接待、そのずさんな経営体質が暴露されることに。

 物語は、恩地目線にかたよった単純すぎる展開で、誤解が生じるのもやむなしと感じる。

 しかしながら、恩地が示す不屈の人生は、困難な時代を生きる私たちに、打たれ強い心、人間らしい温かさ、そして家族を守る父親としての責任感の大切さを教えてくれた。

 渡辺謙さんの、アフリカの太陽を思わせる強烈な存在感と情熱には、強く心を揺すぶられた。
また、行天演じる三浦友和さんの悲哀に満ちた横顔も、また感慨深い。


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新作映画『沈まぬ太陽』を観て来ました。 3時間22分の超大作なので、途中でインターミッション(休憩)が入りましたよ…。 トイレが近い私にとっては大助かりでした。 ε- (´ー`*) 原作者はフィクションと言いモデルの存在を否定していますが、これは日航機墜落事故が.. ...続きを見る
にわかブロガーの成功哲学研究所★ろぐ
2009/11/03 15:52

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