純愛シネマ

アクセスカウンタ

zoom RSS 「ミスト」

<<   作成日時 : 2009/01/15 22:56   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

「ミスト」
監督   フランク・ダラボン
出演   トーマス・ジェーン  マーシャ・ゲイ・ハーデン  ローリー・ホールデン


 突然立ち込める深い霧。 その中に見え隠れする人食い生物の恐怖。
しかし、最も怖いものは、それを見る人間の心だと気付かせてくれる。

 正体不明の霧のなか、巨大な虫の化け物が人を襲う。

 信じがたい光景を目の当たりにした主人公デビッドは、スーパーの客に注意を喚起するのだが、隣人の弁護士などは、はなからデタラメだと決め付け、店から出て行ってしまう。

 通信手段が途絶えた店内で、死の恐怖に怯える客たちは、しだいに理性を失い、高まる感情を抑えきれず、互いに罵りあう。
なかには、恐怖のあまり命を絶つ者も出る始末。

 やがて、力尽き、助かる見込みがないと諦めた人たちは、インチキ預言者のデタラメな説教にさえ救いを求めるようになっていく。
 そして、あろうことか罪のない兵士を ”生け贄にせよ” とヒステリックな命令を下す預言者の言葉どおり、客らは平気で殺人を犯してしまう。

 たしかに、白く深い霧には得体の知れない不安と恐怖を感じる。
そして、見えないという恐怖感が、よからぬ妄想を生み、自分自身を追い込んでいく。
問題は、この事実に誰も気付いていないことだ。

 悲しいかな、わたしも彼らと同様、危うい選択をうっかり呑んでしまうところだった。
とにかく、ラストの衝撃は、こんりんざい忘れられないものになった。

 パニックの中、客の安全確保に尽力していた副店長のがんばりは、ささやかだが救いに思えた。
 
 また、彼と行動を共にするデビッドも、わが子そっちのけで、負傷者の手当てをするなど、危なっかしいものの、良心的な行動はそれなりに評価できる。

 だが、こんな二人でさえ、ガス欠状態で霧の中に放置された時には、 ”死” を選択してしまうのだ。
もうしばらく、待っていればよかったものを。

 想定外の結末に、深く息を呑む。

 早まるな! 霧は、やがて晴れるのだから。

 娯楽映画の要素たっぷりに、深い人間ドラマを堪能できる見事なホラー映画だった。

 
      

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「ミスト」 純愛シネマ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる