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zoom RSS 「アメリカン・ヒストリーX」

<<   作成日時 : 2008/05/23 16:00   >>

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「アメリカン・ヒストリーX」
監督   トニー・ケイ
出演   エドワード・ノートン  エドワード・ファーロング


 スキンヘッドに卍の刺青。 異様な狂気をまとった白人至上主義者の登場に、ただならぬ殺気を感じた。

 黒人の車泥棒を殺害して、英雄気取りで逮捕されるデレク。
その兄を羨望の眼差しで見送る弟ダニー。
この二人の兄弟を通して、アメリカの人種問題の矛盾を描いている。

 デレクが白人至上主義者になったきっかけは、父親が黒人に殺されたことだが、それ以前にも父親の言動が、彼の人格形成に大きく影響していたことが分かる。

 生活苦は、黒人優遇措置のせいだと愚痴り、その憎しみの矛先を黒人問題にすりかえてきた父親の態度は、いざ黒人がらみの事件が勃発すると、必ず歪められた黒人差別へとエスカレートしていく。

 黒人殺害の罪で3年間服役したデレクだが、別人になって帰ってくる。
あれほど心酔していたネオナチグループをあっさり退会し、自分に逆らう者は家族であれ容赦しなかった男が、家族思いの優しい兄さんに変身したのだ。

 そのきっかけとなったのは、刑務所で彼を助けてくれた一人の黒人の優しさだった。
黒人=悪 という傲慢な思想にかぶれ、黒人個々の人間性に目を向けてこなかった自分の浅はかさを彼は後悔した。

 「怒りは、君を幸せにしたか?」

 「憎しみからは、何も生まれない。 憎しみだけに生きるのは、空しすぎる。」

 苦悩の末、絞り出すように語られる黒人校長のこの言葉は重い響きを持つ。

人種問題のみならず、私たちの不幸の大部分は、人を許容できない憎しみの感情に支配されていることが原因だろう。
とはいえ、憎しみをコントロールすることは容易ではない。

 順調な再スタートを切ったデレクだが、果たして憎しみの連鎖を断ち切ることができるだろか? 

 ラストに用意された彼への大きな試練。 
これをどう乗り越えるか、それこそがアメリカ社会の問題といえるだろう。

 

「ダウン・イン・ザ・バレー」 の演技ですっかりエドワード・ノートンの虜になったのだが、この作品でもたくさんの顔を見せてくれた。 

 鍛え抜かれたマッチョな肉体からは、ただならぬ殺気が漂い、
純情でひ弱だった青年が、怪しいカリスマへと変身する様は、実に鮮やか
好青年の見せる甘い笑顔と、濡れるような眼差しも、とろけるほど魅力的だった。

 人間の心の闇を、実に鮮に表現している彼の演技力には圧倒される。
ことに、人間の脆弱さの表現は、繊細で巧みだ




 

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