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zoom RSS 「レナードの朝」

<<   作成日時 : 2008/02/05 20:20   >>

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「レナードの朝」
監督  ペニー・マーシャル
出演  ロバート・デ・ニーロ  ロビン・ウィリアムス  ジュリー・カブナー


 嗜眠性脳炎という難病のため30年間もの間昏睡状態にあった男が、ある薬によって奇跡的に意識を回復するハッピーなお話か?と安堵していると、恐ろしい現実に身も凍える思いをする。病魔は再び彼を襲い、僅かな幸せさえも容赦なく奪い去るのだ。 

 何の医療も施されず放置されたままの嗜眠性脳炎(眠り病)の患者たちを救う手立てはないのか。 セイヤー医師は、Lドーパというパーキンソン病の患者に処方されている新薬に目をつけた。

 その薬を処方されたレナードは、なんと30年ぶりに目を覚ましたではないか。
自分の手で字が書けることを知って驚き喜ぶ顔は、あどけない少年のままだった。
30年ぶりに、息子と言葉を交わした母親はもう感無量といった表情。

 そして、彼は40歳にして初めて恋をする。
恋にダンスに有頂天になっている息子と、そんな彼にちょっぴりヤキモチをやいている母親。
私達にとってごく当たり前の日常を、彼らはどれほど待ちわびてきたことか。
その生き生きとした表情は、改めて生きていることの喜びを教えてくれるものだった。

 その後、薬を処方された他の患者達も、次々に目を覚まし個性豊かな生活を送りはじめる。

 まさに医学のなせる業とばかりに、セイヤーも職員も大きな喜びに沸いた。

 だが、程なくしてレナードの精神状態に攻撃性が見て取れるようになり、身体にも異変が起き始める。薬が効かなくなってきたのだ。

 自分の行く末を悟ったレナードは、麻痺し始めた体で最期のダンスを楽しみ、恋人に別れを告げる。

 医学に役立てたいと、病魔に冒されていく我が身を逐一ビデオに記録させていた彼も、ついに深い眠りへと導かれた後、二度と奇跡を手にすることはなかったという。 
 
 これらは、全て事実だ。

 医者として良かれと思った行為が、結果として患者をさらに不幸な目にあわせることになったのではないか、自責の念にかられるセイヤー医師。

 これも医学の進歩の一過程と割り切ることも出来ようが、あれほど生きる幸せを噛みしめ、期待に胸膨らませていた彼らを思うとひどくやりきれない気持ちで一杯になる。

 せめてもの救いは、人付き合いが苦手で孤独だったセイヤー医師が、レナールとの友情をきっかけに、人を素直に愛せるようになったことだろうか。 これも、生きていればこそ、つくづくそう感じる。



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