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zoom RSS 「モンスター」

<<   作成日時 : 2008/01/28 16:42   >>

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「モンスター」
監督  パティ・ジェンキンス
出演  シャーリーズ・セロン  クリスティーナ・リッチ  


 なんともやり切れない気持ちで一杯になった。

 この映画は、1989年 米国 フロリダ州で7人の男性を殺害し、死刑判決を受けた後処刑された娼婦アイリーン・ウォーノスの実話に基づいている。

 幼児期に性的虐待をうけ、両親の愛にも恵まれることなく、13歳から売春婦として生きてきた女性アイリーン。

 将来に絶望した彼女は、手元にあった50ドルを使い切ってから自殺しようとバーに立ち寄り、運命的な出会いをする。
その女性は、セルビーという孤独なレズビアンだった。
「あなたは、美しい。」 そう呟き、アイリーンに言い寄ってくるセルビー。
愛に飢え、満たされることのなかった彼女は、この出会いに望みを託し、生きてみようと決心した。

 ここでも先立つものは金。
再び売春に立つアイリーン。
客の男に深い森のなかに連れ込まれ、凄惨な暴行を受けた挙句、命まで奪われそうになった彼女は、とっさに銃を発射。
男の車と金を手に入れた彼女は、セルビーと同棲を始める。

 堅気になろうと、職安にも行ったが、娼婦あがりの女は相手にされず、再び売春にはしる。

 セルビーが望むことは何でも叶えてあげたい。
虚勢を張るあまり、彼女はとうとう一線を踏み越えてしまった。
金目当てに、男を漁り、殺害しては車と金を盗む手口を繰り返す。
その姿は、あたかも自分を蔑んできた男達へ積年の恨みを晴らすかのようにも見えた。

 逮捕後も、彼女はセルビーを愛していたようだが、セルビーは、手のひらを返したように冷淡なそぶりを見せる。
世間から”モンスター”と罵られようとも、セルビーにだけは愛され、かばって欲しかっただろうに。 この二人の温度差も見ていて辛い。

 彼女の犯した罪は、断固として許されるものではない。
しかし、こんな愚かな愛し方、生き方しか出来なかったアイリーンがなんとも哀れで、同情を引く。

 殺人鬼”モンスター”とおぞましい呼び名がついたアイリーン、冷酷なアメリカ社会が生み出した弱者の悲痛な叫びだけを残して立ち去ったように思えた。

 


  

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映画『モンスター』
原題:Monster  −愛した故に重ねた罪のモンスター− ...続きを見る
茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行...
2008/03/02 18:10

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