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zoom RSS 「シンドラーのリスト」

<<   作成日時 : 2007/11/22 12:39   >>

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「シンドラーのリスト」
監督  スティーブン・スピルバーグ
出演  リーアム・ニーソン  ベン・キングズレー  レイ・ファインズ


 ナチスドイツのポーランド進攻によって、迫害を受け次々と虐殺されていったユダヤ人たちの悲鳴、もはや日常茶飯事のように殺人をおこなうナチス将校たちの異常な残虐性に目を覆いたくなる。

 戦争による歪んだ価値観は、人間をこれほどまで醜悪で残忍な獣に変えてしまうものなのか深く考えさせられる映画だ。

 当時、チェコからやってきたナチス党員シンドラーは、安い労働力としてユダヤ人を雇い、ホーロー鍋工場を興して一儲けしようと考えていた。彼は軍上層部に、巧みに賄賂をもちかけて顔と名を売り、着実に事業を成功させていく。

 酒と女好きの伊達男シンドラーを、歴史にのこる慈善家に変えていったのは、彼が雇ったユダヤ人会計士ツァークの影響が大きい。
ツァークの独断で、不遇なユダヤ人が次々とシンドラーの工場に雇われていき、工場はあたかもユダヤ人の駆け込み寺のようになっていった。

 自分が雇用しているユダヤ人が、目の前で意味もなく殺害されていく。しだいに、ナチスの目に余る非人道的支配ぶりにシンドラーも不信感を強くする。

 収容所撤収の動きに合わせ、大量のユダヤ人死者が出ることを恐れたツァークとシンドラーは1200人あまりの雇用者リスト(シンドラーのリスト)を作成することになる。つまり、ナチス将校と裏取引し、彼の財産と引き換えにリストに載ったユダヤ人の命を救うというものだ。

 ふんぞり返っている将校たちを尻目に、暑いさなか汽車にすし詰め状態のユダヤ人たちを気遣って、ホースの水をたっぷりかけてやろうとする照れくさそうな横顔が印象に残る。

 誤ってアウシュビッツ送りになろうとしていたユダヤ人女性達の乗った汽車を、すんでのところで救ったこともあった。この時も彼は大金を使う。

 やがて終戦となり、今度はシンドラーが逃亡することに。

 彼のおかげで命拾いをしたユダヤ人労働者たちが、手作りの指輪をプレゼントする。 そこには、タルムート(ユダヤ教の聖典)の言葉 ”一人の命を救うものは、全ての命を救う。” と刻まれていた。
 
 それを受け取ったシンドラーは、「自分が無駄使いをしなければ、もっと多くの命を救ってあげられたのに。。。」と悔しがり泣き崩れる。
 
 いつもキザで意地っ張りな彼が、初めて見せた素の姿に、これまでの長い緊張の糸が一瞬にして緩む。

 人種差別がまかり通っていた戦時下、人間の命を守ろうとがんばっていた民間人がいた、それもナチス党員だったと言う事実に驚く。
と同時に、ナチスの手によって無残に散って逝った無数の命があったことも忘れてはいけない。

 人を殺す者と人を救う者、戦争が生み出した黒い悪魔に隠れるようにユダヤ人の命を支え続けたシンドラー。
 いわゆる英雄でも慈善家でもなかった彼の搾り出すような勇気にどれほど多くのユダヤ人が感謝したことだろう。
 
 えてして人間不信に陥りがちな戦争映画に、一筋の希望を見せてくれる映画だった。

  
 

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