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zoom RSS 「さよなら、僕らの夏」

<<   作成日時 : 2007/02/17 12:16   >>

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「さよなら、僕らの夏」  監督 ジェイコブ・アーロン・エステス  出演 ローリー・カルキン スコット・ミシュロウィック

 明るい陽光が眩しく川面に反射する昼下がり。 子供たちを乗せたボートは緩やかに川を下っていく。

美しいオレゴンの大自然を背景に思いもよらない残酷な少年犯罪が巻き起こる。

 ボートの上で交わされる子供たちの遠慮のないやり取り。 危うい感情の行き違い、彼らの荒い息使いまで伝わってくるようだ。

 しだいに不吉な予感が胸をよぎる。
「もう、それ以上言うんじゃない!」 スクリーンに向かって叫ばずにはいられない。

 子供は正直に思ったままを口にする。それが、どれ程人を傷つけるとも知らずに。
そして、傷ついた子供は、感情をコントロールする術も知らず、過剰に反応する。
言葉による暴力は、相手の心を打ちのめし、さらにエスカレート、遂には一線を踏み越えてしまう。

 いじめっ子 ジョージ を懲らしめてやろうと企んだ川くだり。 彼をボートから突き落として、笑いものにしてやろうという他愛もないものだった。 道中、ジョージと話をするうち、案外良いやつだという事に気づく。 急遽、計画を取りやめようとするが、一人の青年の強い反対に押し切られ、いたずらは実行に移された。

 自分たちが犯した過ちの重大さに恐れおののく子供たち。 重く暗い雨の降りしきる川岸で、警察の現場検証が行われる。

一人の青年は、逃亡を企てる。資金稼ぎにコンビニ強盗に入るが、銃を突きつけ金を巻き上げる凶暴な行動とは裏腹に、彼の目には涙があふれていた。誰かに許しを乞うような悲しい彼の眼差しが、いつまでも脳裏に焼きつく。

 ジョージは発達障害児だった。対人関係が苦手な彼は、いつも一人ぼっち。いじめた相手の誘いにも、プレゼントを抱えて喜んでついて行くお人よしな一面もある。 だが、他者を思いやることを知らない彼は、思いをストレートに口にしては、場の空気を険悪にしてしまう。
そんな彼も、自分自身を理解できずに悩んでいたという事実が、最後に明かされる。

 繊細で傷つきやすいが、同時に無知ゆえの残酷さも併せ持つ10代の子供達の心の内を丁寧に描いている。 その演出は緻密で、ときに鋭く、見るものをぐいぐい引き込んでいく力を持つ。

いじめの問題を、さまざまな角度から捉え、深く考えさせられる映画だ。

 どの子供も、人から理解され愛されたい、皆と仲良く付き合いたいと望んでいることを知るにつけ、やるせなさが募る。





 

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