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zoom RSS 「スリングブレイド」

<<   作成日時 : 2006/12/20 21:57   >>

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「スリングブレイド」  
監督 ビリー・ボブ・ソーントン  
出演 ビリー・ボブ・ソーントン ルーカス・ブラック

 
 主人公カールを演じるのは、一体誰?
 心優しい殺人者 カールのキャラクターに新鮮な衝撃を受けた。

 知的障害者であるカールは、幼い頃からいじめられ、父親からもあからさまな差別を受けて育つ。

 そんな彼にとって、聖書の読み聞かせをしてくれる母親だけが唯一の心の拠り所だった。その母親が卑劣な男と浮気している現場を目撃してしまった幼い彼は、母が陵辱されているものと勘違いし、その男を殺害してしまう。

 その罪で25年間精神病院に拘束されていた。彼の退院の日を待つ者は誰一人いない。
 
 冷淡な社会を恨むでもなく、淡々と与えられた仕事をこなし無欲に生きている姿を、哲学者?のようだと言うオカマキャラも印象的だった。

 「人を殺してはいけない。」 そう繰り返し学習し、無欲に生きていた彼の良心のタガが再び外れる時がくる。

 無二の親友フランクの家に入り浸っては暴言、暴力の限りを尽くしフランク母子を苦しめる男ドイルに対し、かつて母親の愛人殺害時に見せたような憎悪と殺意がみるみる甦ってきたのだ。

 ドイルに近づき、力いっぱいナイフ(スリングブレイド)を振り下ろすカール。

 彼が一切の罪を引き受けることで、親友フランクはドイルの暴力から開放され、幸せに暮らすことができる。命がけでフランクの幸せを守り抜くことができたことを誇りにすら思っているように見えるカール。

 彼の行為は法的に許されるものではないが、彼の良心のなかでは十分正当性を持つのだ。
かなりエゴイスティックな考えだが、なぜかそんな彼に共感し同情してしまうのも事実だ。
 
 理不尽な家庭内暴力やいじめの渦中ある者にしか分からない悲痛な叫びを、カールが代弁しているからだろう。

 うつむき加減に独特な口調で話す物静かなカールが、この映画の監督と同一人物だったことには驚いた。 並外れた演技力に脱帽だ。
 
 脚本の素晴らしさに加え、個性的な俳優陣による巧みな演技が深い味わいを醸し出している。感慨深い作品だった。






 

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