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zoom RSS 「コーラス」

<<   作成日時 : 2006/12/07 19:47   >>

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「コーラス」  
監督 クリストフ・バラティエ  
出演 ジェラール・ジュニョ ジャン=バティスト・モニエ

 
 なんて清らかで美しい歌声なんだろう!

 「天使の歌声」 と絶賛されるピエールは、12歳の美少年。 
青空に響き渡るように伸びやかで透明感のある彼の美声にすっかり魅了されてしまった。

 今や有名指揮者のピエール。彼の音楽家としての人生を歩むきっかけとなったのは、マチュー先生の合唱指導だった。

 家庭や心に問題を抱える少年達が、共同生活している寄宿舎に、一人の風采の上がらない中年男(マチュー)が赴任してくる。

 手の焼ける少年達を、力で押さえ込もうとする校長に、少年達の反抗心は増長していく。 マチュー先生はそんな少年達に、合唱の楽しさを教えることによって情緒の安定をはかっていこうと試みる。しかし、上司である校長からの理解は得られない。

 ピエールの母親に密かに恋心を抱くマチューの滑稽ともとれる純情さ。 どんなに努力しても埋めることの出来ない、不良少年達との心の溝。 昇進に目がくらみ、教育の本質を見失っている校長との確執がもとで彼は解雇される。

 平凡だが、教師として誠実に生きようとするマチューに立ちはだかるいくつもの問題、拭いきれない焦燥感のようなものが、画面からひしひしと伝わってくる。
 
 肩を落として寄宿舎を後にする彼の足元に、いくつもの紙飛行機が舞い降りてくる。教え子たちからのラブレターだ。
 ぶっきらぼうで、生意気、そのくせ恥ずかしがり屋の少年らしい茶目っ気たっぷりな演出が微笑ましい。

 校長から窃盗犯の濡れ衣を着せられ、理不尽に寄宿舎を追放されていった少年の瞳が、湖の底のように暗かったのが気になる。

「やられたらやり返せ。」 校長が口癖のように皆に言っていた言葉だ。
あの少年の校長への復讐は、放火だった。
めらめらと燃えさかる寄宿舎をながめ、一人冷笑する彼の歪んだ横顔に、救いがたい業のようなものすら感じてしまう。

 一方、窃盗事件を引き起こした張本人は、自分のやった悪戯の重大さが理解できないほど精神的に未熟な少年だった。 

 一筋縄ではいかない少年犯罪の一端が見えてくる。

 幼い心に与える教師の影響力は計り知れないものがある。
マチューのような豊かな人間性は欠かせない。
何十年たっても、懐かしく思い出される人であって欲しい。

 感動の涙が乾く頃、いつになく心が軽くなっている。 
人の温かさをしみじみ感じさせてくれる素晴らしい映画だった。


 

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