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zoom RSS 「運命じゃない人」

<<   作成日時 : 2006/09/13 19:25   >>

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「運命じゃない人」 監督 内田けんじ  出演 中村靖日 山中聡 霧島れいか

 へえーー。なるほどね! 構成のうまさにまんまと乗せられ、最後まで一気に楽しませてもらった。
 全てのカラクリが解けた後のすっきり感がなんともいい。

 婚約を破棄され一人アパートを立ち去るマキは、世も末かと思える程の落ち込みよう。

「自分の幸せを人に託すから、こんなことになるんだ。もう、二度と人に頼らない。一人で生きていくんだ。」 

 マキが自分に強く言い聞かせるシーンを見てドキッとした。女が結婚しようかなと思う時って、男が自分の人生の幸せを全て叶えてくれるものだと勝手に期待しているのだ。そして、その期待が裏切られると、こうして嘆き悲しむんだたいていの女は。
愛の証だと信じていた婚約指輪でさえ、質屋にもって行けば、しょせん3500円の値打ちしかつかない代物なのだ。

”そこの甘ったれた女ども、目を覚ませー!” いきなり痛いところを突いてくる。

 その後も次から次へと繰り出される機関銃のような台詞は、どれも鋭くズキッと心につきささるものばかりだ。

 お人よしで優柔不断でオクテな30男 宮田 を中心として、いよいよラブストーリーが始まるかと見せかけて、実は彼の背後で彼のあずかり知らない事件がいくつも同時進行しているというユニークな仕掛けになっている。

 「電話番号をなめんなよ。11桁の数字を知っているか知らないかで赤の他人かそうじゃない人かを分けてんだからな。」

 こんなうがった台詞をはく宮田の親友 神田も、実は親友思いのいいやつだということを徐々に伝えていくあたりもなかなか憎い演出になっている。

 貧乏ヤクザの組長が、舎弟に隠れて偽札束作りをしているせこい現場やその小細工が舎弟にバレることを恐れて、宮田の家のベッドの下にもぐりこみ息を潜めている姿など、抱腹絶倒だ。

 宮田が神田のアドバイスを真に受け、マキから携帯番号を聞きだして小躍りしていた頃、一方では曰くありげな人々が、それぞれの思いを秘めて活動している。それらが全て不思議な繋がりをみせ意外な展開へと導かれていく。まるで鮮やかな手品でも見せられているような気分になってくる。

 登場人物達がさらけ出す弱さが、いい味を醸し出している。
脚本の構成力の見事さは言うまでもなく、人間に対する優しい眼差しが伝わってくるホットな映画に仕上がっている。



 

 

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