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zoom RSS 「ジョゼと虎と魚たち」

<<   作成日時 : 2006/08/27 12:50   >>

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「ジョゼと虎と魚たち」  監督 犬童一心  出演  妻夫木聡 池脇千鶴
 
 二人の恋愛シーンが眩しいほど生き生きと描かれている。役者さん達の演技のうまさはもとより、テンポのいい演出に我を忘れてのめりこんでしまった。

 坂の上から得たいの知れない乳母車が、猛スピードで転がり落ちてくる。薄汚れた婆さんが血相を変えて後を追う。そこに偶然通りがかったツネオ。乳母車のボロキレをめくると、包丁を握り締めた少女がこちらを睨む。ジョゼだった。意表を突く二人の出会いに冒頭からショックを受ける。

 ジョゼは、下半身麻痺の身体障害者だ。婆さんは彼女を「壊れ物」と呼び、世間から隔離していた。
 ジョゼのつくる卵焼きは見るからに美味しそう。ごみ捨て場から婆さんが拾ってくる本や雑誌を貪るように読むジョゼ。その風変わりな生活に戸惑いつつも好奇心をそそられていくツネオ。

 ある日、ツネオの実家に向けて旅に出る。彼女を負ぶっての移動はさすがの彼もつらい。次第に、彼女との生活に息苦しさを覚えるツネオ。

 旅の途中に一泊したラブホテルで彼女が呟く台詞がせつない。

「うちな、生まれてからずっと海の底の暗闇の中で暮らしてたんや。でも、ここまで泳いできたんや。あんたとこの世で一番エッチなことをするために。」
「あんたがおらんようになったら、またあの暗闇に逆戻りや。でも、それもまたええかもしれんけどな。」

 障害者のジョゼを放っておくことのできない優しいツネオだったが、結局彼はジョゼの人生を一緒に背負っていく自信がないのだった。

 そんな彼の弱さやずるさを敏感に感じ取り、別れを予感していたジョゼ。
電動車いすを操り一人走り去る彼女の後姿には、きっぱりとした強い意思を感じた。
 
 見終わった後、一種の喪失感に襲われる。激しい恋が終わった後の切ない余韻が後を引く。恋愛ってそんなもの。わかっているけどやっぱりあの高揚感はたまらない魅力だ。

 恋をしてみたくなるそんな映画だった。


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ジョゼと虎と魚たち
監督 犬童一心 出演 妻夫木聡 池脇千鶴 大学生の主人公が偶然、街で出会った ジョゼという少女との交流を描いた恋愛映画。 乳母車の中に入っているジョゼとの出会いの場面が 印象的でした。 生活している環境が違う二人の距離が徐々に近づいて いくのですが、厳しい現実が、.. ...続きを見る
DISC-RECO DAYS@
2006/12/23 22:46

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