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zoom RSS 「蝉しぐれ」

<<   作成日時 : 2006/07/30 17:27   >>

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「蝉しぐれ」


 オープニングから映し出される四季折々の日本の原風景に、うっとりしてしまう。

 文四郎とふくの恋心は、静かに心の奥深いところで生き続けているにも拘らず、恋は成就することはない。
 二人の間に交わされる言葉は極めて少ない。だが、その恋焦がれる思いは見るものに痛いほど伝わってくる。 素晴らしい演出だ。

 清冽な小川を泳いで渡る蛇の姿。川で洗いものをしていたふくは、指を蛇にかまれてしまったが、運よくそこに居合わせた文四郎に優しく手当てをしてもらう。

 下級武士の息子である文四郎は、日夜剣の稽古に励んでいるまじめな少年だった。ある日、尊敬していた父が、派閥闘争の犠牲になり切腹を命じられた。
 父の屍を大八車で運ぶ少年の姿は痛ましい。道端では、町民に水をぶっ掛けられる。冷たい軽蔑の視線にさらされる。
やがて険しい上り坂にさしかかり、独り身動きが取れないでいた彼の後ろを黙って押してくれる少女がいた。ふくだった。うつむき加減に手を貸すふくの思いは深く熱い。そして見るものは、その姿にほっと救われる思いがする。

 結ばれない二人の恋心を語って余りある大切なこれら二つのシーン。 子役の演技が光る名場面だと思う。

 「以心伝心」 幼馴染がここぞという時に彼に救いの手をさしのべてくれる。ありがたい友情。
 
 日本人の心の美しさ、ひたむきさを伝える清清しい時代劇に感動の涙がこみ上げてくる。涙は、一服の清涼剤のように乾いた心を安らかに癒してくれる。

 

 

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2006/08/18 11:43
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冬から夏、春から秋へと、季節は走馬燈のようにめまぐるしく巡る。切なく悲しくやるせない思いと共に引き裂かれた恋・・そして無情に飛び散る血しぶき・・ ...続きを見る
茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行...
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
暗いシネトーンの映画が多い中、久々に明るく美しい映像の映画を観た。
四季折々の日本の美しさをそのまま描いたカメラワークにはとても好感が持てました。また、市川染五郎と樹村佳乃も良かったですが、二人の子供時代を演じた子役にも惹かれるものがありました。中々の秀作だと思います。
TATSUYA
2006/07/31 16:37
TATSUYAさん、こんにちは。
この映画は、何度も繰り返し見てみたいと思える大ヒット(私のなかでは)映画です。この映画の醸し出す世界観に、いまだ酔いしれています。
つばめ
2006/07/31 19:02
TBさせてもらってありがと〜(^ー^)ノ
またなにかあったらお邪魔させてもらうねっ
よろしくm(_ _;)m
うめ
2006/09/03 16:07
こちらこそよろしく(^o^)丿
つばめ
2006/09/03 21:02

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